カンブリア宮殿の二人「中央タクシー」と「丸亀製麺」

昨日の長野の「中央タクシー」。面白かったなぁ。
http://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/backnumber/20130725.html
長野〜成田便タクシーを始めた時、市場としてのニーズがあるかどうか分からない。でも困っているお客さんがいるから採算度外視で始めた、というようなことを言っていた。こういう「親切」が最終的にはお客さんをハッピーにするから商売としてもなり立つんだと思う。

その話で、4月に放送された丸亀製麺を思い出した。
http://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/backnumber/20130425.html
ここは全国に何百店舗も出店しているけれど、あらかじめ市場調査などはしないんだそうだ。出してみて、ダメならたためばいい。市場調査に金をかけるくらいなら、試しに始めた方が早い、と。マスを相手にする大企業なら兎も角、ある程度の規模の会社や団体なら、まずやってみて、ダメならさっさと撤退する、という身軽さはいいな、と思った。その代わり、各店舗で麵を打ち、出汁を取り、野菜を切る手間をかけて、味で勝負する、食べ物屋さん本来の「親切・心配り」が効いてるんだろう。

そう思った時に、上の中央タクシー、本社を長野市の外れの山の中に移し、600坪を180万で買ったそうだ。理由は、タクシー会社の本社は、お客さんに対してなんのサービスも生み出さないから。井戸水がタダで使えて、洗車OK。ただし、個人プレーとなりがちな社員を結びつけ、仲良くすることこそこのタクシー会社の「親切」を支えている。仕事に向かう気持ちが安定しているからこそ、客に向き合い、客のことを考えて一手間、ちょっとした「損」まですることができる。

人を選べる大企業は兎も角、いる人間で闘うしかない中小にとって、バイブルのような2社の話だった。