薬を飲ませて強制送還・・・

昨日、牛久にある入管の収容所に面会に行っているキリスト教団体のネットワークが、収容所への種々の改善申し入れをした話を聞く機会がありました。


キリスト教諸団体が、茨城県牛久の東日本入国管理センターに収容されている強制送還令を受けた外国人を訪問しています。


何でこんなことをしているのか、ピンと来ないかもしれませんが、オーバースティやそれ以外の犯罪に関わって強制送還令を受けて「収監」されるわけですが、国は帰る飛行機代は払ってくれないわけですね。ま、そんなの払ってやる筋合いはない、という考え方はありますが、収監して払わないとどういうことが起きるかというと、永遠に牛久に閉じこめられた状態になるわけです。牢屋に入れられているわけですから、帰る金を働いて稼ぐわけにもいかず、まったくどうすることもできず、将来へのなんの展望もなく、ただすし詰めの中で毎日を過ごさないといけないわけです。


といったって、飯だって食わさなければならないでしょうから、そんなことしてて行政にだっていいこと何もない、結局無駄遣いをしているだけなんじゃないんでしょうかね。キリスト教諸団体は、そこで、最低限の収容者のために物品を提供したり、手続きの代行をしてあげたりしつつ、こうした精神的な不安定状態を和らげようと努めているわけです。


ま、入管行政の展望のなさはとりあえずおいといて・・・


今回は、横浜の港町診療所のお医者さんがやはり牛久を月一で訪問した結果、収容所内での暴行によって頸椎がずれて、それを訴えたら即日強制送還されたり、他にも薬物を飲まされ意識をなくさせられて強制送還されたケースについて、事実関係を明らかにすることを訴えたものです。


何だか映画『カッコーの巣の上で』を思い起こさせる話だと思いません!? 最後に神経を抜かれたジャック・ニコルソンがよだれを垂らしている顔を思い出すと恐ろしい!


日本はこの経済力にもっと自信を持っていいと最近思います。それでここで働きたいと思う外国人をもっと受け入れても大丈夫ですよ。しっかり彼らに日本語教育をすれば、お互いにそれほど不安にならずに一緒に暮らしていけます。彼らだってちゃんと働いて年金も払えば保険だって払ってるわけですから。


ここで変に行政が努力するのをケチると、あとあと禍根を残す。インドシナ難民のときの教訓を生かすときじゃないでしょうか。