日経にマイクロ・クレジット

quelo42006-10-30



私の関係する海外援助系の人たちにとって見れば、マイクロ・クレジット、つまり、貧しい地域で、少額貸付をすることで生活改善に劇的に効果を上げるという仕組みはもうかなり言い古されてきたことではあります。今日の日経で、門倉 貴史「貧困削減に貢献するバングラデシュのグラミン銀行」(NBOnline、2006年10月30日 月曜日)が載っていて、やっぱりノーベル平和賞とったおかげで、日経も取り上げるか、と思う次第。

 2006年10月13日、ノルウェーノーベル賞委員会は、2006年のノーベル平和賞バングラデシュグラミン銀行と創設者のムハマド・ユヌス総裁に授与することを発表しました。アジアからのノーベル平和賞の受賞は、2000年の金大中韓国大統領(当時)以来の快挙です。
 そこで今回は、バングラデシュ経済の現状とグラミン銀行について詳しくみていきたいと思います。

いいことですね。
この、管理をする人がしっかりしていないと、お金もって逃げちゃう人が出てきたり、もっとずるくだましてお金集めて行っちゃう人とか出かねないと思いますが、私がいた南米でも、こういうスキームは結構いけてました。もう90年代の話ですが。その現場現場の知恵を生かして、それを物理的距離が離れた、似通った状況の場所にも広めていくようなこと、そういうことが、自分の仕事を通じてできるのが、一つの理想ですね。


この文章、最後のところに、日本のサラ金にはまる人たちにこうしたマイクロ・クレジットが生かせないか、というような提案で結ばれていますが、それは金を借りる側のニーズもメンタリティも違いすぎる、ということで、きっとボツでしょう。物理的に距離があって、状況的にも距離があるところに、変に援用すると大失敗をする、ということもあることも念頭に置きながら。