Big Issue ご存知ですか?

quelo42004-02-10

ホームレスの人たちに、街頭での雑誌販売という仕事の機会を提供し、自分の仕事で金が稼げるチャンスを提供するものです。


この雑誌の「自立」というコンセプトはとてもわたしを引きつけるものです。ラ米の経験で、一つ最も印象に残っていることは、アシステンシアリズム、と呼ばれていた、お助け主義とでもいうか、いつまでも援助に依存させるような援助法を批判することばです。


人間をダメにするのは簡単だなぁと実感させられることは多かった。仕事を与えずに、その機会すら作らず、ものを与え続ける、これで人間は生きる意欲というか、生きるためのエネルギーを失ってしまいます。もちろん、緊急避難の物資供給は必要ですが、期間を区切るべき第1ステージとなるものですね。


この雑誌はあくまでも自立できるための、一つの手段を提供できる。このコンセプトが素晴らしい。記事中の専門家の意見のように、この雑誌が救える人は一部分ですが、また別の人には別のメニューを準備するしかないですね。すべてのホームレスの人を助ける手段でなければダメだ!といったAll or Nothing みたいな議論をしてても何の足しにもならないと思います。


その後東京でのこの雑誌の販売は順調に伸びていて、記事で紹介した上野チームも販売地域を拡大しているようです。影ながら、今後とも応援していきたいと思っています。