mac な人々とmacな戦略

quelo42005-02-04

Mac がいい、と勧める人をevangelizer っていうんですね。知り合いのアメリカ人が、“こういうふうにいうんだ”と驚いてましたが、けっこう昔からこの「布教者・伝道者」ということばは使われていたように思います。Mac信者ということばがありますが、このevangelizer からこの発想来てんのかなぁとも思います。


iPod人気でMacに乗り換えるPCユーザーが増加--米調査(2004/11/25 10:31)で、この20年ほどシェアを減らし続けていたMacがついに、PC→Macの流れを作ったことは感慨深いものがあります。これに続いてMac mini が登場、手頃な「Mac mini」にWindowsユーザーも興味津々(2005/01/17 18:45)となるわけですね。Mac mini は400ドル台で買えるものの、元々のMacユーザーはモニターとキーボードを買わないといけないのであまりメリットなし。やっぱりPCユーザーからの買い換えねらいかな、と思ってます。


私のMac遭遇は94年頃から、アメリカで3台、オークランドのcompuUSAでPB150白黒、バークレーのUsedMac でLC300、UCBの生協でPPC6100を買って以来ですかね。MS-DOS世代としては、GUIとのファーストコンタクトはなかなか感動的なものがありました。しかしそこから長期低落。Steve Jobsについては一度ここにも書きましたが、その戦略は面白いですね。製品ラインを絞り、ブランドイメージを高め、しかも低価格でも勝負し、iTuneの音楽配信iPodの成功でまた独占的なマーケットを創造してしまった。将棋で50手も100手も(そんにありましたっけ?)先を読んでいるような戦略ですごいなぁと感心しきりです。


さて、Mac信者、ということばについて一言。確かにMacを使っている人は変わった人が多いかもしれない(でも秋葉にはそれ以外にも十分変わった人もいると思いますけど)、ある一定のMacユーザーには、MS社への深い懐疑によって、「それ以外」に移っている人もけっこういますよ。そういう私たちから見ると、MS社を盲信している人の方がよほど「信者」っぽいんですけどね。
シリコンバレーソフト会社にいた友人が言ってましたけど、
「たとえば僕がジャガイモの自動皮むき器を作ったとしよう。それでもMS社は僕のことを訴えるだろう」
と。そういう会社だったんですよね。で、実際に革新的なソフトを作っていたソフト会社を法廷闘争でつぶしたり乗っ取ったりしていった。そういう会社の片棒担ぐような真似は、したくないんだなぁ・・・