これが梅田の阪神のビル

quelo42005-10-15



これが噂の大阪梅田の阪神のビルのようです。(大阪出張中、左手がJR大阪駅
村上さん、評判悪いですね。JMMにも書いている山崎元さんが「阪神タイガース上場構想に見る『六本木ヒルズ資本主義』」を読売のネット版コラムに書いています。同じような内容はJMMでも先週くらいに書いていましたね。


この六本木ヒルズ資本主義、が曲者のようです。短期的な市場の期待をあおることで、数ヶ月の間に買い占め→売り抜けをやってさや取りをするようなやり方に、非生産性を見ているようですし、何よりも、山崎さんはこうしたオーナーたちと、そこの社員との「貧富の差」を強烈に意識し、批判しています。年収2桁くらい、軽く違うようです。昔の大手町のサラリーマンたちには、これほどの格差はなかった、といっています。


読売ウィークリー「TBS、阪神ファンがしらない『村上世彰』の本性」は、もっと辛辣です。以前に買い占めにあった食品会社の役員の「証言」が書かれています。「合法的総会屋」のように言われています。


まあ、私の経験からすると、マーケットに出ている以上、ヤフーオークションからフリマ、不動産であれ、株であれ、財務省の金貨であれ、ゴッホの絵であれ、売ったり買ったりは仕方ないかと思います。サバでもブロッコリーでも同じです。会社も売りに出ている以上、割安だとか割れる可能性あり。商品は買い手を選べません。ベルルスコーニやスタインブレーナーはミランヤンキースを売りに出してないですし。


さやを抜くことは、社会的富を増大させないでしょうが、元々の状態も社会的富を増大させてはいなくて、せいぜい既得権益を守っていたくらいではないでしょうか。そういう既得権益者たちに、人の人格を云々言うのもどうよ??という感じはあります。


しかし、極端に富の集中が起きると、逆転不可能な社会が続き、そうした閉塞感は、社会を不安定化すると思われます。ヒルズに向かって神田・新橋あたりサラリーマンが一揆を起こすのはそれほど遠くない未来? 紛争や戦争が起きる時代になると、私たちの世代は死んでいくだけかもしれないけれど、子どもの世代はひどいことになります。いま何とかするのは、私たちの世代の責任(でも難しいなぁ)。