森岡さんの「生命の哲学」プロジェクト

quelo42006-02-20



生命学の森岡正博さん(阪大)が、東大CEO「死生学」のニューズレター(No.12 .pdf版がこちらに)に、「『生命の哲学』プロジェクトの試み」という案内を書かれています。それによると、

私はいま、「生命学」の一つの新たな試みとして、「生命の哲学philosophy of life」プロジェクトというものを構想中である。「生命学」は生と死の実践学を目指しているが、この「生命の哲学」はどちらかというとアカデミックな哲学的営為を中心になされることになる。類似学に「生命倫理学」があるが、生命倫理学は「善悪の判断」や「ルール作り」への寄与を使命づけられている。これに対して、「生命の哲学」は、それらの判断や思考の背景にあるところの、「生命」「死」「技術の介入の意味」「幸福」などについて、きわめて現代的な視座から哲学的な思索を深めていくのである。

のだそうです。『無痛文明論』からさらに一歩次に進み出ている感じです。この新たな展開、面白そうです。
現代日本社会の中で『哲学している』人の一人として、勉強させてもらいます、という人であります。