「なぜオープンソースに参加するか?Blogを書くか?」という話


「なぜ、オープンソースにコミットするか、あるいはBlogを書くのか」ということを、微妙に捉えて解説していて面白いものです。要は、「なぜ金にも、名誉にもならない、Linuxへの貢献や、ブログ書きを続けるのか???」という問いです。経済合理性だけでは、人々の合理的選択・行動を判断できなくなっている。面白い世の中になってきましたね、マルクスにとっても、アダム・スミスケインズにとっても、何だか座り心地の悪い経済状況です。でもきっとこれは、ある種の民主主義、近代の成熟過程かな、と思います。


[渡辺聡・情報化社会の航海図]情報社会学追説:私たちはなぜ語るのか

さる信頼の置ける筋から公文俊平氏の『情報社会学序説−ラストモダンの時代を生きる』のお勧めがあり、当たりの予感があったので手にとってみることとした。また、ウェブでも内容が公開されている。

「智業」「智民」「智のゲーム」「智場」といった概念が出て来ます。「智民にとっての智のゲームの意義は、共働を通じての『楽しさ(pleasure)』ないし『共愉(conviviality)』の達成にあるいうこともできるだろう。」確かに、blogを書いていることは、知の共有と交換、っていう要素が強いかなぁ。この分析、まだまだ続きます。