「未履修」は「基本法改正」への布石!?


東京新聞、渾身のコラムです。「こちら特報部」教育基本法改正 エリート校あえて反対 評価で締め付け 委縮する教員、2006年11月03日、片山夏子

 安倍政権の最大課題である教育基本法「改正」は地方公聴会の日程も決まり、成立に向け着々と歩みを進めている。現場、とりわけ公立校の校長、教職員の大半が沈黙する中、私立進学校の校長二人が「こちら特報部」の取材に対し、実名で異議を申し立てた。果たして、こうした声が国会審議で十分反映されてきたのか。広島学院の李聖一、麻布学園の氷上信廣両校長に話を聞いた。

最後にデスクのコメントが。

 必修問題の唐突さが引っかかる。現状で長い間やってきた。歴史は現代まではこなせず、厳密には「未履修」が常だ。私学の独自性は学習指導要領を「軽視」して成り立ってきた。この騒ぎは結局、お上のカリキュラムを無視するな、という狙いでは。教育基本法「改正」前夜、どうもタイミングがよすぎる。 (牧)