同世代の夫婦は老後、今よりさらに、もたないかも(?)

quelo42007-09-04



 周りの夫婦の話を聞くにつけ、私は奥さんたちがオヤジ化する中で、あと10年、15年したら熟年離婚by夫たち、が流行するだろうと、かねがね思っている40代ですが、その気分(または、今の奥さんたちがダンナに愛想を尽かす作用)がよく表れているコラムが、<シリーズ定年、土壇場の夫学>という連載の中にありました(「夫が妻に捨てられる理由『性格の不一致』とは『お互いの不機嫌』NikkeiBP 2007年8月23日」)。

 いわゆる不倫や浮気は、離婚の誘引にはなるとしても、離婚の主原因とはなりにくいのです。2005年度の司法統計によると、離婚原因の第1位は男女ともに「性格の不一致」です。
 性格の不一致とは曖昧模糊とした言葉です。ボクが夫婦問題のカウンセリングから学んだところに照らせば「性格の不一致」とは「夫婦お互いの不機嫌」と言い換えていいと思います。乱暴に聞こえるかもしれませんが、夫婦が互いに機嫌よく心触れ合う工夫さえ忘れなければ、離婚なんて厄介はおおよそ回避できるのだろうと思います。
 お分かりですね。誰にだって疲れやストレスはあります。それでも相手を思いやる気持ちを持ち、自分の不機嫌を相手にぶつけないのが愛。少しでも機嫌よく相手と触れ合おうとするのが愛。人生の終盤で妻や夫に棄てられたくなかったら、せめてその程度の愛情表現を心がけるのが夫婦の知恵というものです。


 不機嫌ぶつけ合わないためのこうした「知恵」が夫婦維持には必要なんだということが、オヤジたちと、オヤジ化した女性たちにはピンとこないんだろうと思います。私もどっちに入っているのか、自分では判然としないですが、どちらにしても、男の側でも女の側でも、このもう一踏ん張りがないと、もともと「個」を大切に、前の世代より自立的に育ってきた私たちの世代は、子どもは独立、夫と妻はそれぞれあっちの方角へと点でばらばらになりかねない。核家族化ならぬ、核さえも分裂する素粒子家族(誰か、80'sの社会学者の言葉だったと思いますが)に向かってまっしぐらになるのでは、と思います。ま、それもそれでいいか・・・
 こう思うからこそ、老後はそれなりに、安心できない!と思う次第なのであります。