うつ病の簡単なシステム
さっぱりとうつ病のシステムについて説明した記事が出ていました。 貝原益軒「養生訓」に学ぶ健康維持・増進策「『うつ』につかまる人、つかまらない人、治る人」
益軒先生→
うつ病は神経伝達物質が枯渇した状態だと考えられている。脳の中には140億個もの神経細胞があるといわれるが、その一つひとつは、神経伝達物質を介して情報をやり取りしている。ある神経細胞から放出された神経伝達物質は、別の神経細胞の受容体に取り込まれるが、神経伝達物質が枯渇すると、情報を受け取る側の神経細胞(ポスト・シナプス)の受容体は、わずかに放出された神経伝達物質を受け取ろうと過敏に反応するようになる。
「神経伝達物質が枯渇すると、結果としてポスト・シナプスの受容体が過剰反応を起こす。この状態こそ、うつ病の本態なのです」。うつ病で枯渇するのはセロトニン系あるいはアドレナリン系の神経伝達物質。だから治療では、これを補ってやればいい。
ねっ、わかりやすいでしょ。 で、こうなるわけです。
益軒は、心は体の主君であり、心はうちにあって五官を支配すると言うが、うつ病に関する限り、脳内物質の問題が心のありように影響する。「うつ病の患者さんの3分の2は2カ月程度の治療で改善しますが再発もしやすい」。なぜか。のど元過ぎれば熱さを忘れる人間の性というほかはない。
病気に懲りて行動や考え方を修正した人は再発もしにくい。「オレがいなくても世の中は回る。オレがすべてやらなくてもいいじゃないか」と思えるようになったら再発の危険はずっと少なくなる。
というわけで・・・。寛解のみなさん、注意しながら、ぼちぼち行きましょう。