デザインとビジネス

今日は、cnetに出る梅田望夫氏のデザインがビジネスに与える力にふれます。


そもそも私は専攻経済、営業の仕事をしていたので、生来設けてやろうという気が強いように思います。ブレイクイーブン(損益分岐点)などまったく考えない人は頭痛の種です。人件費こそ問題だと思います。


そういう関心もあり、他のblogやメルマガでも経済関連のものには興味があります。上の記事では、Business Week誌がIDEOというコンサルティング会社(だと私は理解しましたが、シリコンバレーにある“デザインファーム”と梅田氏は書いています)を紹介している記事について書いています。そこには、


IDEOは、ビルを設計するのではなく人間の経験を設計するのだということを、我々に示してくれた。提言の実現に大きな設備投資は必要ない」
とあります。designing human experiencesというのはなかなか魅力的な表現ですし、ビジネスゴールとしてなかなか的確なもののように思います。特にメディアは単に教団の会議や人事などを伝えるだけでは足りず、新しい人間の経験を提案していくような役割があると思います。抽象的ですが、伝わるでしょうか?


このBW誌では「Kaiserの看護婦、医者、設備管理者が、IDEOの社会科学者、デザイナー、アーキテクト、エンジニア、認知心理学者らと一緒にチームを組んで、ロールプレイなどしながら、患者の病院での経験を考えていき、最後にはある発見に至るという話」が書かれています。読者が何を読みたいか、という受動的なマーケットリサーチではなく、これだけの専門家からアドバイスを受け、読者に新しい生活を提案していけるだけの実力が欲しいなぁ、と思うのです。かなり、遠いゴールのように思いますが、ここが目指すべき先、と思う次第です。