法務省を囲む人間の輪!

quelo42004-10-14

昨日13日の夕方、法務省を難民やオーバーステイの人たち、その支援者たちで取り囲むというデモンストレーションがあって、700人あまりの人が集まり、法務省霞ヶ関の中でもかなり大きな庁舎ですが)のワンブロックをぐるっと一回り、人の輪で「包囲」しました。(写真が法務省前。左手が法務省の庁舎で、この歩道のところにぐるっと人垣が一周している


訴えの中心は、入管の収容所にさまざまな理由で入れられている、1435人の人々の人権回復です。ほんとにありとあらゆるケースがあるようですが、ともかく、人として大切にする、というような思想とはまったく逆で、「ガイジンなんて煮て食おうが焼いて食おうが勝手」という思想で、家族がいようが病気になろうが、無期限に閉じこめておくことに何のメリットがあるのだろうかと思います。


これだけ外国人が多く住み、社会的にも経済的にも、その存在がすでに組み込まれている日本社会の中で、一緒に暮らす、ということを真剣に考えるしかない機運が高まっているのではないかと思いました。思いの外、大人数が集まり、盛況で、いわゆる社会運動とは少し違って一般の人も多い、うねりを感じる集まりでした。


余談ですが、これをやっているT弁護士は若くて切れ者で(美人で)、一目置かれているようですが、しかも、ふさわしい表現かどうか分かりませんが、「キャピキャピ」です。このノリの良さは、「人権弁護士」が醸し出す、青法協的暗さや思い詰めた感じがないんです。このノリで、多くの賛同者が一緒に参加していけるように思い、新しい時代の共生と共同する運動の姿のように思いました。


そういえば私が以前関わっていた、外国人女性のシェルターNGOの代表だったMさん(弁護士)も、あっかるくてノリノリで、周りの人をどんどん巻き込んでいく磁性をもつ女性でした。「正面突破で、要求が通らなくとも花と散りたい」ような美学をもつ往事の社会運動とは、明らかに一線を画す、「いまふうの」感じが印象的でした。