企業ブログの周辺

企業ブログについて調べることになり、せっかく調べたので、以下にその結果、ご紹介したいと思います。


■まず、ブログの可能性を意識した諸記事
マイクロソフトのiPod論争に見るBlogと企業の関係(2004.02.02)、これは村山尚武さんのc|netでのエントリーで、マイクロソフトRobert Scobleのブログとその影響力について紹介したもの


企業マーケティングにおけるブログの可能性(2004.08.26)、同じく村山さんのエントリーで、アメリカ企業がマーケティングにすでにブログを利用して、失敗例もある、という話。


ブログ中毒な私の情報収集法(2004.02.10)、戻りますが、2月の村山さんのエントリーで、どうやってブログの情報を集めているか、+どのブログが主に参考になるかが書かれています。



■続いて、日本での企業ブログについての解説記事
Webマーケティングの近未来 第8回〜欧米での企業ブログの現状 その1(2004.10.04)日経BP者のサイトにある、織田(おりた)浩一さんの解説記事。その2もあります。


企業ブログのガイド(2004.08.17)、holistic communication plannerの渡辺英郷さんのブログから、アメリカの企業ブログは、すでに担当者が交替するときにどう引き継ぐか、ということが問題になるほど歴史をもってきている話。


企業ブログを成功させる3つのステップ(2004.09.14)、Ad Innovator(おそらく広告コンサルタント?)による、企業ブログ成功の秘訣。


企業サイトの一部となってきた!ブログ(2004.10.13)、日立情報システムズによるブログの中にある、企業ブログの状況説明。



■日本のマスコミ関係者(社)が運営しているブログ
署名で書く記者の「ニュース日記」共同通信編集委員室が書いているブログ


ネットは新聞を殺すのかblog時事通信湯川鶴章さんが書いているブログ。タイトルの通り、紙媒体とネットの関係について、鋭く切れ込んでいます。IT専門の記者だそうです。


tsuruaki:ITニュース、同じく湯川さんのブログ。こちらはもっとIT全般について、という棲み分けのようです。在米20年、シリコンバレーにも長かった記者の方だとのこと。


ガ島通信、1996年入社の「地方紙記者」の方のブログ。「新聞は読まれているのだろうか?」という問いから、とりあえずブログを始めてみようと思ったとのこと。すっごく共感しています。



■その他、最近の興味深いエントリーから
メディアサイトが読まれなくなる理由とは?(2004.10.14)、c|netの渡辺聡さんのエントリーから。すっごく面白い話です。「最近、Wall Street JournalThe Economistから遠ざかっているな」とある記者(IT専門家?)が気づくことろから始まる。ユーザー登録するオンラインメディアは読まれなくなってきていることが分かるという話。つまり、これだけブログが活発になってくると、そこで相互リンクが張れない記事は、ブログ上の話題にならないし、全文が読めないので、次第に、しかし急激に、読まれなくなっていくという話。ここでも、下に「朝日新聞の夕刊コラムをサイトにあげてほしい」と書いたこととまったく呼応してます。いくらここで紹介しても、本文を読むには古新聞の山に行くしかない。逆に、信頼できるブログで、このサイトは面白い、と紹介されれば、みんなわっとそれを読みに行くので、多くの読者を得ることができる。「読まれる」わけです。


公開企業の経営者もBlogが書きたい(2004.10.08)、よく、私が紹介する梅田望夫さんのエントリーから、Sun Microsystemsの社長が自らブログを始めた、という話。もっとも、社長といっても彼は38歳。オンラインの上に生きているわけです。あと、面白いのは、Sunのブロッグサイトがあって、ブログを書いている社員のリストが紹介されていること。その上には、「ここはサン社員が好きなことを書く場所」と書かれてあり、下には、「ここで意見は個人のもので、会社はチェックしてないし、賛同しているわけでもない」と書かれています。これだけ自由に発言し、フィードバックを得ることがSunの活力になるでしょう。


The Power of the Industry Blog(多分、要登録)、最後に、MarketingProfs.comにある、企業ブログを推奨する記事。


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こんな感じですが、紙のメディアと並行して、また紙媒体をやるために、ネット上でできることをどんどん進めていかなければならない。これだけ改めてみてみると、もうすでに、だいぶ遅れてる感じがするのと、コスト面では非常に敷居が低いので、今すぐにでも追っかけて始めていかなければと思うのです。