埼玉県の教育委員

上田知事は教育委員に、元「新しい歴史教科書をつくる会」の高橋史朗氏を任命すると発表しています。読売2004年12月20日

「体験学習、感性教育の重要性を説いており、教育改革に尽力してほしい」と知事は期待しているのだそうです。私は、TVタックルで上田衆議院議員(当時)の発言を聞いていて、イデオロギーは分かりませんでしたが、官僚主導の利権政治には非常に批判的で、知事としては期待が持てるものと思っていました。しかし、「つくる会」とはもともとつながりのあった人らしく、上の人事も既定路線なのだそうです。まいったなぁ、というところ。

このまま行くと、うちの子どもたちの学校の教科書も、変なノスタルジーと劣等感の裏返しの空威張りとしての「ホコリあるニッポン(チャチャチャ)」なものがきっと採用されると思うと頭が痛い。斎藤美奈子はこれを「オヤジ慰撫史観」と喝破しています。

早速、労組や教員組合、宗教関係者も反対運動を始めていますし、公明党県議団も反対表明しています

今回、まったく人ごとではないので、地元NGOなどもまきこんで、ちょっとした運動を起こさないと、東京都のにのまえになって、自分の思想良心と「公務員の義務」との狭間の窮地に追い込まれる教員がたくさん出るかと思うと、危機感なんてもんじゃないです! ちょっと何かやらないとと思います。