ドイツでも司祭・牧師は足りないようで・・・

quelo42005-01-03

ドイツ、司祭牧師不足を補う外国人(Extranjeros compensan falta de clerigos en Alemania)というDeutsche Welleの記事は、日本のキリスト教の様子とよく似ているなぁ、という話です。写真はプリッツハウゼン(独)の聖フランシスコ教会のムトンボ=ムワナデ神父


La Iglesia Catolica es la que mas recurre a los sacerdotes extranjeros, debido a la falta de seminaristas y el aumento del retiro de padres por edad avanzada. De acuerdo con datos del semanario Der Spiegel, ya en 2001 mas del 10% de los aproximadamente 12.700 padres activos en Alemania provenia del exterior.
カトリック教会では引退する司祭が増え、神学生が不足していくため、週刊誌シュピーゲルのデータによると、2001年で活動している12,700人の司祭のうち、10%以上は外国からの司祭だ、ということです。いくつかの教区HPにでているデータによると、ロッテンバーク=シュツットガルト教区では812人のうち160人の司祭が外国人、などという数字もでています。


En Alemania, tanto la Iglesia Catolica como la Protestante deben recurrir, por la falta de vocaciones en el propio pa?s, a la ayuda de padres y pastores principalmente del Este de Europa, la India y Africa.
こうした状況はカトリックプロテスタントとも同様で、主に旧東欧、インド、アフリカからの司祭、牧師が来ているということです。

日本ではもともと「外人」神父や牧師が多かったのでそれほど驚くことでもないかもしれませんが、ヨーロッパ人にとって、アフリカ人やインド人の司牧者が増えるのはやっぱりインパクトのあることだと思います。


当然のことながら、まず問題はことば。それに加えて、教会共同体の成り立ちが自分たちの国とドイツでは大きく異なるので、そうした文化的な障壁は高いようです。ただ、特に田舎の方の教会ほど、「外国人司祭がいなければ毎週ミサをすることは不可能」という状況だそうです。日本の状況とすごい似ていて、司祭不足は、国籍を超えて、近代化との関連でしか考えられない問題であることは明らかですね。


Unos 540 padres venidos de otros paises pueden decir misas en sus propias lenguas maternas, porque atienden a 1,8 millones de extranjeros catolicos que viven en Alemania. Aproximadamente 250 mil extranjeros son creyentes de la Iglesia Protestante Alemana.
同時に、大勢の移民のうち、180万人のカトリック信者と25万人のプロテスタント信者のためにこれらの外国人司牧者は活躍しているようです。23万人いるギリシャ正教の信者のためにはアテネからの司牧者が来ているということです。
これもすごく日本に似た状況です。


独司教協議会会長のレーマン枢機卿教皇にこの深刻さを訴えたとのこと。「外国人司祭修道者は、一生懸命ドイツを助けているが、私たちの具体的状況を理解することは難しく、長期的には司牧者不足の問題解決にはなっていない」と訴えたようです。
「長期的な解決」のためのオルタナティブは何なんでしょうね。多分、司祭の結婚を訴えたのではないかなぁ・・・、と想像します。女性司祭、までは行かないでしょうが。