コラムの書き方教室＆斎藤美奈子コラム

ちょっと、文章の書き方教室に出てしまいました。あまり今まで「書く」ことの訓練を特別受けたわけではないのでそれなりに新鮮。その中で、この手の教室では超基本説明らしいのですが、起承転結の話が気に入りました。


説明は、江戸小唄を使ってこうなります。

三条木屋町　糸屋の娘 　　　(起)
姉は十八　妹は十五 　　　(承)
諸国大名は　弓矢で殺す 　　　(転)
糸屋の娘は　目で殺す 　　　(結)

コラムのような文章を書くときには、この起承転結方式。で、ふりの後、転で誰でも知っている一般的知識を書いて、しかもそれを説明しない。その上で、結で意外な結びつきでもっと個別の話を出して落とす、というふうに書け、とのことでした。


さて、19日（土）の朝日夕刊のコラムで、斎藤美奈子さんが「お客様のご都合により・・・」というNTTの電話案内が変だ、というコラムを書いています。この案内、そう簡単に聞くことのできない案内で、私も大学生の頃に1度聞いたきりです。どういうときに流れるかというと、電話の使用料金を払わなくて、電話が止められているときに、「お客様のご都合により、この電話は現在繋がりません」というのです。「お客様のご都合？？？？？？」って、普通の人は思いますよね。斎藤美奈子はそこを切りつつ（この場合、未払いで電話を止められていたのは彼女自身！なのですが・・・）、そういう案内を流す一方で、それほどしゃかりきに集金になんか来ないNTTをちょっと皮肉り、返す刀で、集金しまくっているNHKに斬り掛かる（きたきた！）。さすが、当代随一の物書きの一人、です。切れ味流石！


そうなんです、で、彼女の結は、だいたいこんな感じ。

どうせなら、NHKの方も、「お客様のご都合により、現在受像ができなくなっております」というテロップを出して、NHKだけ映らなくしてくれればいいのに。それでもぜ〜んぜん困らないけど。