オープンソースという実感(ちょっとテクニカルかな?)

quelo42005-02-23

よく見るc|net の連載で、スタンフォード大の法学部教授で、IPに関する法律問題に詳しい、Lawrence Lessig という法学者のブログから、新しいコード、良いコードは、オープンソース時代の、しかもブログ全盛時代の象徴的なエントリーに見えます。


内容はこんな感じです。彼が年間200日近くの出張を少しでもセーブするために、遠隔操作でパワーポイントのプレゼンテーションをする方法がないか?、という問いかけをしたところ、いろんなアイデアが送られてきたそうで。その中で、実際にコードを書いて、自分のブログにアップしてくれた人もいました。
ただしこの人はMacのようで、いまのところMac同士で、パワーポイントを使って、iChat を介して、音声とスライドをコントロールするコマンドを送るようになっています。(コンピュータのことよく分からない人にとっては、“よい子はまねをしないように!”ではありますが、)
Mac環境の人ならば、同様にそのスクリプトをダウンロードすれば、東京にいながら、札幌でのプレゼンのために、あらかじめパワーポイントのファイルをCDにでも焼いて札幌に送り、そのMaciChatにつないでくれれば、東京から、内容を説明しつつ、音声はiChat経由で送り、スライドを前後するコマンドも、iChatで送れます。


「こういうことができたらいいなぁ」とネット上で呼びかけたら、アイデアとプログラムがネット上を飛び交い、それをまた誰でもダウンロードして使って、さらに改良を加えて・・・。コンピュータの進化に併せて、人間も進化しているような気がします。昔は、こうしたソフトをいかに人より先に作って高く売り、著作権で権利をがちがちに守るか、に腐心してましたが、いまや、プログラムのソースコードはネット上に大量に横たわっているそうです。なんというか、こういう状況って、「正義」とか「共同体」とか、もっといえば、「平和」や「国家」を考える上で、全然違う世界観を広げていく、とか思ったりもして。
コンピュータのコードの一つもかけないと、生き延びれない世の中なんじゃないか、と思わず思ってしまう出来事でもありました。