ローマ教皇の具合が悪くなって

quelo42005-03-06

ちょっと前の話になりますが、先月24日にローマ教皇がインフルエンザをこじらせ、2回目の入院をして、気管切開した話がニュースをにぎわせました。容態は落ち着いているようで、急に容態悪化ということにはならないようです。しかしニューヨーク・タイムズが2月25日号に書いたように、「Parkinson's Disease Increases Risks to Pope 」(もう、有料じゃないと全文は読めませんが)なのだそうです。パーキンソン病の患者が気管切開などやると、感染症で容態悪化するケースも多いそうです。


したがって急激に悪化して最悪の場合、ということもあり得るのですが、もっとあり得そうな話は、このまま人工呼吸器と栄養チューブにつながれて、意識がないような状態で、5年も10年も教皇であり続けたらどうなるのか、ローマの役人ならずとも気になるところです。


上のNYタイムスにも書いていますが、イエズス会(米)がやっているAmericaという雑誌の編集長、Thomas J. Reese, S.J.さんが、そういう様々なケースについて、『アメリカ』誌上で(時に解説付きで)紹介しています(英語ですが)


いまや、「次の教皇は誰?」というゴシップネタよりも、現教皇がねたきりになったときどうする? 意識がなくて自分で辞める、といえなくなったらどうする? という方に、皆さん関心が行っていたり。はたしてどうなりますことやら。


ところで教皇は84才、病弱なのは無理もない、といえますが、もう一人、日蓮宗の現管長、見延山久遠寺の藤井日光師は1909年生まれ、95か6才です。最初、高齢なので名誉職かと思ったら、ご本人お元気に飛び回っておられるそうで。上には上がいる、という感じでしょうか。