ホリエモンのぉ、オール!ナイト!ニッポン!(これがねらい?)

quelo42005-03-08

2月28日のエントリーと、そこにいただいたコメントに続いて・・・確かにらすかさすさんが言うように、ライブドア、フジ、双方の力がある程度拮抗したところで、裁判所としても、片方に荷担するような判断は出しにくくなる、可能性はありますかね。それとも裁判所ぐるみでできレース、なんてことは日本では勘弁して欲しいですね。南米ならありそうな話ですが。


テレビなどの解説によると、36%対46%あたりで、双方3分の1以上確保すると、どんな決定をしてもお互いに拒否権を出し合うことになるので、ニッポン放送の経営陣は何も決められなくなるのだそうですね。ただ、憲法と同じで、2分の1で決められることと、3分の2ないと決められないことがあるようで、この後ライブドア過半数行くかどうかによって、それでもライブドアがコントロールをとれることがある、という場面が出てくるのでしょう。何がなんでも、現状ライブドア筆頭株主であることに間違いないわけですから。


上場廃止について取りざたされますが、元々株価の値上がりをねらってさや取りをしようと思ってたわけではないんじゃないかと思いますけど。過半数も株をもっていたら、自分自身の売りで株価を下げるのは確実ですから、さやなんか抜けないでしょ。


ニッポン放送が子会社をたくさんぶら下げていたり、事業部門が多数にわたっていれば、切り売りする手はあるでしょうが、従業員1000人くらいの企業ではそれもないかと。となれば、800億の借金を抱えつつ(ただし確かこのファイナンス金利ゼロなので長引いても金利負担は問題にならない(?))、しかも自社株が常に売られていく下げ圧力を受け続けながら、少なくともラジオ放送、新聞、出版あたりで、経営統合を続けていこうとするのでしょうか。それなりにお手並み拝見、という感じがします。


ライブドアの800億のファイナンスが注目を集めていますが、フジだって今回のTOBでそれなりに負債を抱えたでしょうし、第三者割当増資が仮に差し止めを免れて実行されたとして、数千億円規模のファイナンスが新たに必要になるようですので、それにフジのバランスシートが耐えられるのかどうか、それはそれでまた大変なんじゃないでしょうかね。第三者割当増資のスキームはフジの株価を下げるような仕組みだったかと思います。そうした無理な防衛策をとっていると、ライブドアがフジの株を一株買って、株主代表訴訟で、そんな不利な第三者割当増資の引き受けに対して差し止め請求をするといった手もないでしょうか? これだけの資金を集めるためには、ライブドアだけでなく、フジも相当バランスシートを傷つけることになるように思いますが。
やっぱり野次馬としては、なかなか面白くなってきた、という気がします。