厳しいですねぇ

quelo42006-01-06



『二次セクハラ清泉女子大学裁判』の感想(JanJan「今週の本棚」2006/01/06)という書評がでています。


カトリック系の女子大、清泉女子大で起きたセクハラ裁判の顛末を、原告の講師の方が記録した本、秦 澄美枝『二次セクハラ清泉女子大学裁判―大学の責務と文科省セクハラ規程』社会評論社(2005/11) 、です。評者は、冨山正美さん。

カトリック修道会系の女子大は、浮世離れしていて社会的常識というものがないのだろうか。本書を読むと、そんな印象を持ってしまう。

正に伝統宗教団体が共通的にもっている悪癖を一言で言い切った評の冒頭部分、当事者でなくても何だか申し訳ないような気分にさせられます。


裁判自体、学校の責任自体については弁護のしようのないようなもののようですが、本の内容については、責任教授と著者講師の悪い関係について説明が不十分だったり、加害講師の学会でのステイタスなど、事件の全貌を知るために情報不足な面を指摘していて書評としては参考になると思いました。「文科省官僚への賛美、高裁判事への心酔などの記述には、冷静さがあって良かったのではないか。大学の偏差値を取り上げているのも、同意しかねた」のだそうです。あまり気乗りしないんですが、一応、読んでみないといけないかなぁ、と思っております。