やっぱり「能力開発」はすべきもの
大企業から小規模組織に移った私は、企業でやっている人材の育成プログラムのようなものは、小規模の団体や零細企業には適用できない、できあがった人を連れてくるしかない、と考えがちです。日経ITpro Report 2006年03月31日が「◆【上級】部下を育てるSEマネージャーの条件(前半) リーダーとして自信を持つ---SEマネージャーは組織をどうまとめ 部下とどう接すればよいか」は、現場型のSEの人も、いつかリーダーになっていく、そのために必要なトレーニングを提供すれば、いいマネージメントになれる、という意味で、目が開かれる記事でした。
リーダーやマネジャーに求められる第一の条件が,組織のマネジメントに自信を持つことである。
「自分の技術知識やスキルに自信がない」,「マネジャーとしての経験が乏しく判断力が弱い」,「SEマネジメントのポイントがわからない」と思っている人は,想像以上に多い。
マネジャーになったばかりの経験が浅い人にとっては当然だし,筆者自身そうだった。しかし,人を指導・育成する立場のSEマネジャーが,いつまでもそれでは問題である。自分に自信が持てないのに,人を指導できるわけはない。
どうすれば,仕事に自信を持てるようになるのだろうか。ポイントは3つある。すなわち,(1)技術力(スキル)に固執するべきではない,(2)何をどうマネジメントするかを見極める,(3)完璧を目指すべきではない(失敗を恐れない),である。
というわけで、SEの人はプログラムを書くのが仕事で、概して職人のような人も多いわけですが、それでも経験を積めば人をまとめていく役割を担うようになる。人をまとめるのは、プログラムを書くのとは全く別のスキルなのだから、それにもコツがあって(当たり前のことですが)、そこを押さえながら、まとめ役としての経験も積んでいくことで成長し、次第にできるようになっていくわけですね。思わず我が社を振り返りつつ。