スフィンクスの目線で見る！！！

先日、テレ朝のエコ番組、「素敵な宇宙船地球号」、2006/04/23 [第426回]　「世界遺産の光と影 Vol.2」（エジプト）で、なかなか感心する場面がありました。

エジプトの世界遺産が、カイロの都市化で危険にさらされている、という話なんですが、そのとき、よくテレビで見る、スフィンクスが真ん中に座っていてその向こうにクフ王のピラミッドがそびえている映像が映って、「その秘密は、このスフィンクスが見ている」と言うんです。何かなぁ〜と思うと、画面がスフィンクスの目線に変わる。あっと驚くんですねぇ。
スフィンクスのつま先から数百メートルのところに柵のようなものがあって、道路があって、その向こうはカイロの街並みが、うわぁ〜っと広がっているんです。ほんと、びっくりしますよ！

普段、あのスフィンクス＋ピラミッドの映像を見させられていると、あれはナイル川の先の砂漠のど真ん中にあるかと思いきや、とんでもない、（境内の広い）築地本願寺の向こうに築地市場が一面に広がっているようなもので、目の前（文字通り）まで、街が迫ってるんですね。
マスコミには気をつけましょう。あのピラミッドのイメージを壊さないためか、街並みのビル越しにスフィンクスやピラミッドが見える映像は、ぜったい、ぜったい、テレビに出ることはないんですねぇ。これがメディアというものですし、広告（かな）というものだと、思いました。自分の視線を絶対化するのも、ほんとに危険だし、モラルにも反しています。