ジャーナリズム
毎日新聞が地方の支局をどんどん閉鎖して、地方紙と組んで記事を提供してもらうアレンジを進めているらしい。先週1月12日のの「クローズアップ現代」で立花隆とやっていた話。日本もいよいよメディアがつぶれる時代かなあと思わせるものでした。(もちろ…
朝、じっくり新聞を読む暇もないし(起きるのが遅い、会社まで家から遠い・・・)、新聞の論調を批判するようなことはあまりできないんですが、民主党新政権に向けて(そもそも、まだ始まってもないのに)かまびすしい昨今、今日の「天声人語」はひどいなぁ…
書評ですが、事実関係の確認義務、といった報道の基本的お作法や、「正義」のためであれば、ジャーナリストは何をしてもいいのか、といった鋭い批評まで書かれているようです。(「ジャーナリスト」のみなさん、恥を知れ!〜『秘密とウソと報道』日垣 隆著(…
市民メディア、オーマイニュースがことし4月に終了してから、その反省文のようなものがあちこちに出ているらしい。毎日OBの佐々木俊尚さんが数年前から編集方針について批判していたが、現在の「蒸し返し」の中で、何が問題だったか書き出している。(「…
大手紙で宗教担当を長らくされていたS記者(元、かな)とお話しする機会があって、同僚と二人で会いに行きました。 話のテーマのひとつは、うちのような宗教紙が経営的にも、内容的にも、ひとつの曲がり角に来ていてなかなか大変だということ。そうした中に…
古い記事ですが、c|netにある、毎日新聞の社会部OB、佐々木俊尚さんによる、糾弾記事の書き方の「お作法」についてのエントリーには考えさせられます。(<1>「毎日新聞連載「ネット君臨」で考える取材の可視化問題:2007/01/25」、<2>「毎日新聞「ネッ…
ミスター年金となった長妻昭は、実は日経記者だったというところから始まる、調査・取材とはなんぞやという、面白い記事(【ミスター年金・長妻昭氏に聞く取材テクニック】「前編:官僚から「本当の話」を聞き出す方法」 「後編:政治家と官僚の“相互不可侵…
私は文字通り、「40の手習い」で新聞記事を書くようになったので、何とか毎週記事を出して、白い部分が残らないようにしているものの、その内実は、実に「とうしろう」であります。 そういう私にとって、「そもそもジャーナリズムとは・・・」なんて言葉で始…
「たまたま」か、「必然」か、中国の言論統制について2つの話題があったので紹介します。 1つはNHK。4月はじめにあったドキュメンタリー「激流中国 ある雑誌編集部 60日の攻防」(2007年4月2日(月) 午後10時〜10時49分、総合テレビ)です。(写真は、その…
日興コーディアルについて、2000億だか3000億だかの粉飾が騒がれているのに、金融庁も証券取引委員会も検察もまったく動かず、挙げ句の果てに東証は上場維持して、50億程度の粉飾で上場廃止、実刑判決を受けたライブドアと比べて余りにも異常な対応、と、各…
何だか青臭いこと言ってる、と思われそうですが、うちのような専門領域の業界紙で仕事をしていると、年中行事に追われ、会議と発表文書、人の動きなどで紙面が終わってしまうことが多いし、その方が楽、という面が多分にあります。 先週土曜日17日の朝日朝刊…
最近、近くのブックオフでたまたま見つけた、岡留安則「『噂の真相』25年戦記」を読んで、あらためて、“ジャーナリズム”は何のために存在し、どこに向かっていくべきものか?というような問いについて考えさせられました。 『噂の真相』はタイトルこそ良く知…
結構刺激的なタイトルです。紙に載せるより先にネットに挙げて広告収入をねらうべきだ、という記事のようです。「新聞記事が先か?ネット記事が先か?意図的逆転の勧め」 これまでの新聞社のネット活用というと,既に記事になった情報を,後でネットに掲載す…
少々ひねくれていると言えなくもないけれど、人と違う視点で見ることが、やはりモノを書いている人間にとって必要なことではないかと思います。そうしたお題を2つ。 1つは、経済評論家の森永氏の話。 森永 卓郎(もりなが・たくろう)氏/経済アナリスト「…
アジアプレスの綿井さんのブログからです。(「誰か見てるぞ」チクチクpress2006/9/14) 全国紙や「報道ステーション」に出ても反応が少ない現状を嘆いています。「いったい誰が読んでるんだろう」。もちろんレベルは違うんですが、出し手として反応がないの…
今日、J-WaveのJam The Worldで、次のようなニュースが読み上げられました。 植草一秀容疑者、痴漢容疑で逮捕 2006/09/14 おととし、女子高生のスカートの中を手鏡でのぞこうとして逮捕された元早稲田大学大学院教授で名古屋商科大学大学院客員教授の植草一…
だそうです。(2006年09月12日「予告スクープ??もう一丁!」) FACTAは紙の雑誌とインターネットの二刀流です。このウェブサイトに載っている編集長ブログや記事の無料公開(フリーコンテンツ)は不特定多数の方々からのアクセスを待つ受身形ですが、F…
これ、面白いですよ。 c|netにコラムを書いている渡辺聡さんが、「信頼性とメディア設計」という、6月7日のエントリーで、メディアを上のように分けています。従来の紙媒体vs電子メディア、という分け方をさらに一歩進めたものです。 これをもとに、FACTA編…
書きたかったのは、今週の、ふるまいさんのエントリーから。JMM<Japan Mail Media> (2006年8月31日発行)ふるまいよしこ(北京在住・フリーランスライター)『大陸の風−現地メディアに見る中国社会』第79回−「方程式と禁令文化」。 ふるまいさんが、北…
さて、今回京都は世界宗教者平和会議の取材でした。こういう大きな行事になると、一般紙も取材に来ますので、全体のメディア対応は一般紙・テレビのペースとなります。物量・人員とも圧倒的で、やっぱりすごいなぁと思う反面、こちとら素人の写真撮影もする…
新聞・雑誌のために写真を撮る時、どこまでがモラルでゆるされるのか、迷うケースがままあります。で、こちらが8月14日「朝日」夕刊3版の15面に載っていた、停電騒ぎで痛い目見てしまった方の写真です。(小さくてよく見えないでしょうが、中央女性が、おそ…
先日、縁あって、在外のフリーのライターの方とメールをやりとりする機会がありました。 テーマは、北朝鮮のミサイル発射に端を発した、東アジア各国と日本の関係についてですが、その最後に、取材者として、「『分からないんだよ』『知らないんだよ』から始…
記者のみなさ〜ん、何かこの「火消しSE」の方と、同じような生活、してません?? 「日本全国コンビニ弁当の旅」敏腕派遣SEの火消し日記、2006年07月14日 そもそも見知らぬ土地なので食事をするところを知りません。しかも客先での仕事を終えるころには赤提…
産経新聞、新聞業界への危機感からネット事業を本格化、記者と一般ユーザーの情報を集約する新しいニュースサイト「イザ!」 ということで、やはり紙媒体からの収益の先細りから、「本格的に」電子媒体に注力するようです。この先は、各専門紙、業界紙もだん…
もとリクルートの藤原和博さんの言葉です。今日の日経の記事「『R25』が提供する“相場観” リクルートの本当の強さは、情報の切り口にあり」は、なかなか目から鱗であります。 リクルートは「世の中に相場観を提供する会社」だと考えています。 例えば、アル…
ブログに勝手に会社のことを書いてクビになった人の話は半年前くらいに書きましたが、当時は、会社の公式ブログをかけるのは、オーナーやら、社長やら、何を言っても自分の責任だけで発言できるような人たちばかりでした。アメリカですが、マイクロソフトの…
インターネットやブログなどの普及によって誰もが容易に情報発信が可能になり、ジャーナリズムの牙城であった新聞が部数減少など大きな影響を受けている。 こうした中、経験豊かな二人のジャーナリストがインターネットによって新聞がどのように変容していく…
先日、テレ朝のエコ番組、「素敵な宇宙船地球号」、2006/04/23 [第426回] 「世界遺産の光と影 Vol.2」(エジプト)で、なかなか感心する場面がありました。 エジプトの世界遺産が、カイロの都市化で危険にさらされている、という話なんですが、そのとき、よ…
朝日2006年4月7日夕刊の見出しが、<「ユダの福音書 写本だった」>となっているのですが、この書き方だと、「ユダの福音書は写本だった」という意味になって、「写本」の前のスペースの置き方は間違った!と思われます。正しい見出しは「(●●が、)ユダの福…
月刊「創」の4月号で、新聞社についての「徹底研究」が特集されているようです(藤代裕之さんの「ガ島通信」から)。雑誌自体をまだ読んでいないので、細かいことはともかく、この「経営とジャーナリズムをごっちゃにしている」という雑誌記事に対する意見で…