ジャーナリズムは「問い詰め」ること

quelo42007-03-20



何だか青臭いこと言ってる、と思われそうですが、うちのような専門領域の業界紙で仕事をしていると、年中行事に追われ、会議と発表文書、人の動きなどで紙面が終わってしまうことが多いし、その方が楽、という面が多分にあります。


先週土曜日17日の朝日朝刊にイラク戦争に関する検証のシリーズで、マスコミの対応について3氏が辛口のコメントを書いていました。
その一人、元物産のアメリカの総責任者(アメリ三井物産元社長?)で、日本総研会長の寺島実郎がこの、「ジャーナリズムの使命は『問い詰め』ること」と言っています(=写真)。要は、「あの時は日米同盟を維持するために参戦するのは仕方なかった」、ないしは「今さら参戦の是非を問うても始まらない」という2つの諦めというか、思考停止に陥るのではなく、なぜ米国に対して一線を画した決断ができなかったのか、政府にその決断を国民は迫ることができなかったのかをもっと積極的に、メディアはいまこそ検証しなければならない、ということを強く訴えています。


翻って、我らも業界の中で、沈殿してしまっているようなところがあります。「問い詰めろ」という寺島氏の呼び掛け、まったく人事ではない、と腹に響くものがあります。2つ、「調査報道」すべきテーマを思いつきました。どこまでできるか、乞うご期待、というところで、おいおい進めば種を明かしていきたいと思います。