ジャーナリズム

NHKの問題と我が新聞

いや、忘れてたなぁ!と思って。NHKの経営体系と、我が新聞の状況とはかなりパラレルの関係にあり。いろいろご批判はございましょうが、他人の失敗から我々も大いに学ぶところあり、であります。 nikkeibp.jpからの東京キー局、編成、営業、映像投資業務に携…

週刊少年ジャンプvs弱小週刊紙

我が息子の定期購読雑誌は集英社刊少年ジャンプであります。で、その先週号、2月27日号(=写真)の「HUNTERxHUNTER」by冨樫義博のある見開きページを親に見せるわけです。曰く、 何の為に、 生まれてきたんだ? この台詞が左右のページに分かれて書かれてあ…

ダークサイド・オブ・ホリエモン&文春+ポスト

【 nikkeibp.jp 今日の1本 】から立花隆●小泉政権揺さぶるBLT問題、防衛庁・ライブドア・天皇制(2006/2/13) つい1週間前、日本外国特派員協会(外人記者クラブ)に呼ばれて、日本の政治の近未来について語ってきたので、そのとき述べたことを簡単にここ…

蛇の道は・・・。分かったようなこと言うメディアに踊らされちゃいけません

この話面白いですよ。【 nikkeibp.jp 今日のお勧めコラム 】2006年1月20日●ビジネススタイル/テレビは今、何をすべきか 民放の根幹を揺るがす、ある“深刻な”事態(2)〜ネットに軸足を移し始めた巨大広告主たち坂本 衛さんのコラム、最近、小川和久著「日本…

何のために我らは取材して書くのか!?

零細業界紙にいると、ときどきこれが見えなくなったりもし、「いや、とりあえず、白いところを残さずに毎週新聞を刷り出すため・・・」などと答えているときは、かなり weak moment の時と思っていただいてけっこうですが。(井上陽水「陽水II センチメンタ…

wikiという思想とその「知」の世界

ちょうど1年ほど前のエントリー(2004-12-14)でも書いたのですが、wikinewsは、その「出来事」の身近にいる人たちが、わぁ〜っと書き込んでいくことで、より「真実」をリアルに描き出そうという試みで、basistaの私にとっては非常に興味深い。多分この方法…

いろんなこと言われた一年

記者になって2年ほどですが、前の職種に比べて、ありとあらゆる人たちが、好き勝手なこと言ってくる職業だなぁ、と思います。金融の頃など、やってることが複雑なので、端から見てると何やってるかさっぱり分からないんでしょうねぇ、誰からも何も言われませ…

「去年の」写真と、「合成」写真、どっちが悪い!?

ちょっと古いのですが、2つの、“偽”記事について、大変思い入れがあるので書いておきます。 (なんか、こんな感じ) 1つ目は、埼玉新聞(以下、読売新聞の記事から)。昨年の資料を基に、体育祭の記事を掲載したところ、実は雨でことしの体育祭は中止されて…

R25は読みやすいのだけれど・・・

R25(=右)は、関東圏で30万部刷れれば、これだけの雑誌を毎週ただで提供できる(だけの広告が取れる)、というビジネスモデルを示した意義は大きい! さすが!リクルート!なわけです。 プラス、写真+チャート+800字の解説、という定番を押し通すことで…

J-Waveも大変なんだぁ

J-Waveは、東京のFM局。バブルの頃に開局して、ちょうど私は就職した頃に始まった局などで、それ以来ずっと聞いています。で、そこでディレクターをしている「山羊男」さんのコラム、ネット時代に入ってラジオ番組を作るだけでは仕事が済まなくなっている…

BIG ISSUE 頑張っています

今日は池袋に寄ったところ、朝、BIG ISSUE の販売員さんを見つけ、久々にこの雑誌を手にしました。(=写真は2005.10.15号) タイトルのアル・パチーノは「ベニスの商人」で無慈悲なユダヤ人というデリケートな役柄を演じる姿についてのインタビュー、もう1…

草の根ジャーナリズムのスーパースター、来日

渡辺聡氏のブログ、【渡辺聡・情報化社会の航海図】2005年09月27日 13:06「■ダン・ギルモア氏来日:草の根ジャーナリズムの未来」で、ブログによるニュース配信で一躍、有名かつ、重要人物となったギルモア氏の講演について、とくに時事通信の湯川鶴章氏との…

広告のこと

LEONという雑誌、最近何かと注目。数ヶ月前、TBS『情熱大陸』でも編集長、岸田一郎氏が取り上げられていました。肩で風切って、六本木に向かう、LEONの編集部チーム、ちょっとかっこいいですね。あんなのがいいと見るの、やっぱりバブル世代の証し、かもしれ…

人民元と報道

ちょっと長い引用になるんですが、僕らの取材して書く、という作業について、大変示唆に富む話がJMMに載っていて、いつもの通り、バックナンバーを読めないし、今回、はしょるとわかりにくい経済の話がさらに難しくなると思われるので、以下、三菱証券 エク…

最近の中国あたり:マスコミの慣性(惰性?)

中国にいるフリージャーナリストのふるまいよしこさん(ふるまいさん個人のサイト、彼女の本『香港玉手箱』(石風社))が、JMMで最近、中国で話題になっていることをいつも伝えてくれますが(『大陸の風−現地メディアに見る中国社会』第53回「娯楽か、民…

来た来た・・・総務省2005年版「情報通信白書」

上記、白書によると、とうとう新聞を読んでる時間より、ネットを利用している時間の方が長くなったのだそうです。まあ、blog読んでる人たちにとっては当たり前のことですが、日本人を平均しても、新聞より長い時間をネットに使うようになったとは、驚き!(…

記事課金を始めたThe New York Timesその2

前回の続きで、【渡辺聡・情報化社会の航海図】 ■記事課金を始めたThe New York Times(2)について。 前回、「記事課金を始めたThe New York Times」の若干補足を。ウェブのメディアでコンテンツに課金する動きが出てきているとはいえ、すんなり有料制に移…

新聞サイトの有料化

[渡辺聡・情報化社会の航海図]記事課金を始めたThe New York Times(2005年05月31日 14:42)によると、NY Times はコラム記事と過去記事の検索を有料化していくそうです。 課金対象となるのは RUNNING COUNTER TO THE CURRENT trend in online publishing,…

イラクで不明の斎藤氏

同じJMMに、編集長、村上龍がイラクで行方不明になっている斎藤氏について、マスコミの役割に関して次のように書いています。 民間軍事会社勤務の斉藤昭彦さんがイラクで銃撃を受けた事件では、政府はほとんど現地で情報を得ていないように見受けられます。…

プロアマの境

ニュースの出してと受け手が混沌としている、という話先月もを書きましたが、今回またCNETで、ニュースを流しているブロガーに報酬が支払われているという話題が出ています。=米地域ニュースサイト、人気ブロガーに報酬支払いへ−Alorie Gilbert (CNET News…

統計はちゃんと見ましょうね!

今週のJMM月曜の質問は以下のようなものでした。 質問:村上龍、Q:603「経営側の88%、労働側の94%が、「成果主義」への疑問を表明したそうです。『2005年03月20日(日) 経営側の9割「問題あり」 成果主義に悩む労務担当者』。今、『成果主義』に…

ニュースの出し手と受け手の話

[渡辺聡・情報化社会の航海図]「ジャーナリズムと資本論:フジ/ライブドアを絡めて 2005年03月18日 22:22」の中で、「ニュースを取材しなくなったメディア」についてと、「生産過程に参加する消費者」について書かれています。この2点は表裏一体で、マスメ…

知る権利<企業秘密保護、だそうですAppleケース

「知る権利よりも企業秘密保護の権利」--米判事、まずはアップルに軍配の記事にありますが、 カリフォルニア州の判事は米国時間11日、Apple Computerに、同社の未発表製品についての詳細を公開したウェブサイトの電子記録を召喚する権利があるとの判決を下し…

ブログやネットで活動するジャーナリスト

「アップルの対ブロガー裁判と言論の自由 Declan McCullagh (CNET News.com) 2005/03/09 10:32」という記事は、アメリカではかなり主流になりつつある、ブログやウェブサイトを通じてニュースを流す記者たちの、比較的弱い立場を明示することで、主流マスコ…