J-Waveも大変なんだぁ

quelo42005-11-01



J-Waveは、東京のFM局。バブルの頃に開局して、ちょうど私は就職した頃に始まった局などで、それ以来ずっと聞いています。で、そこでディレクターをしている「山羊男」さんのコラム、ネット時代に入ってラジオ番組を作るだけでは仕事が済まなくなっている話、なかなか共感するところがあります。(ネットで読めないのでやはり長目の引用・・・J’S c o l u m n<Vol.278>■<制作者の理想と現実>〜メディア地殻変動の途上の制作現場〜[Text by/山羊男]

が、放送だけに集中すればいい時代は終了しました。


営業マンが携帯電話普及以前にどのように他社とアポイントをとっていたのか?という話が笑い話のように酒の席の会話で出るように、我々も放送だけ制作している時代が懐かしいようで、でもそんなに大昔の話でないのにイマイチその時の生活が思い出せなくなっています。


インターネットの登場と共にホームページの制作がはじまり、そのホームページにもストリーミング、ダウンロード、フラッシュ、掲示板、最近ではblogと、制作物が無限に増え、それは携帯電話の世界でも同様に増え続け、着メロ、着うたと携帯電話ならではの制作展開などなど、更にはネット通販連動&J-WAVEに於いてはカードサービスの開始、極めつけはPODCASTING


また、皆さんが見えないところで、実は放送機材のデジタル化なるものも行われており、六本木ヒルズへの局舎移転は単なるお引越しでなく、J-WAVEデジタル元年だったりもして。それに合わせて番組制作スタッフの人員構成が変わるにせよ、劇的に面子が変わっているわけでもなく、なんとか対応しているというのが本当のところで、つまりは仕事量は明らかに増えている・・・はずです、私の知る限り、間違いなく。


そして音声メディア改革の本丸、デジタル化の波も押し寄せてきたりして・・・なんて思っていたら、その前に買収ブームに晒されてサー大変。


と、つらつら色々書きましたが、つまり我々は放送に連動する様々なソフトをえらく沢山作るようになってきたのですが、人手もお金も実は前時代とあまり変わってなかったりして、お母さんの錬金術みたいに小手先で上手いことやってる、といったところなんですわ。


昔ながらのラジオ番組制作しかできない人は今は淘汰され、ある程度マルチに色々なことをケア出来ない人はこの業種からは消えようとしています。アイディア、音楽知識、センス、体力、これに加えてテクニカルな知識と順応性がこの仕事の必須条件になりました。めでたしめでたし。

我が方として反省するのは、J-Waveはある意味先頭集団を走るメディアですが、ある意味、「最大手」ではないので、それでもこれほど多くのソフトに対応するように、この10年で変わったのだなぁ!!!と感心。「遅れないように」とまでは行かないまでも、もうちょっと「先頭を意識しながら追っかける」ように、我がメディアも努力せにゃならんのじゃないかなぁ。<うちも、着メロ、作ったろうかなぁ?!>