知る権利<企業秘密保護、だそうですAppleケース

「知る権利よりも企業秘密保護の権利」--米判事、まずはアップルに軍配の記事にありますが、


カリフォルニア州の判事は米国時間11日、Apple Computerに、同社の未発表製品についての詳細を公開したウェブサイトの電子記録を召喚する権利があるとの判決を下した。
Apple の新製品について、発表前にファンサイト3カ所に情報が漏れたという話。ジャーナリズムのモラルとして、情報源は決して明かさない、という権利が保護されるかどうか、という判断です。判決文によると、

サンタクララ郡高等裁判所の判事James P. Kleinbergは、Appleに対し、MacファンサイトのPowerPageが利用する電子メールサービスプロバイダー、Nfoxからの記録入手を認めた。 同判事は判決のなかで、自社の業務機密に関するAppleの権利は同社の情報に対する一般の知る権利に勝ると述べた。


「健康や安全性、福祉など、万人に影響を及ぼす危険を明らかにする内部告発者や、公務員による管理の問題などを政府職員とは異なり、(ファンサイトは)情報に対する飽くなき欲望を満たしているにすぎない」(Kleinbergの判決文)
ということで、以前に問題になっていたように、ブログやニュースサイトがジャーナリズムかどうかを判断するよりは、今回漏れた情報の内容自体が、内部告発のようなものでなく、企業の利益を損なうもの、というような判断で、Appleの主張を認めたようです。


なるほど、という感じはしますね。もし、内部告発者の名前をあかせという判決が出たら、「それはちょっと勘弁してください」ですが、確かに今回の情報は新製品に関してなので、それを漏らすのはやはり企業としては問題!、リークした人は処罰の対象となるのかもしれませんね。なるほど、なるほど。