広告のこと

quelo42005-09-25



LEONという雑誌、最近何かと注目。数ヶ月前、TBS『情熱大陸』でも編集長、岸田一郎氏が取り上げられていました。肩で風切って、六本木に向かう、LEONの編集部チーム、ちょっとかっこいいですね。あんなのがいいと見るの、やっぱりバブル世代の証し、かもしれません。


岸田一郎『LEONの秘密と舞台裏』という本が出たらしく、朝日の書評欄で取り上げられています。


さて、私のLEONに対する第一の注目点は、その広告収入の“激烈”さ! 毎号億単位の広告収入を稼ぎ出すとのこと。わが媒体とは、ゼロが何個か違います。でも、発行部数は公称7万部(だと『情熱大陸』で言っていた記憶)、それほど“爆発”的では決してないのです。だから、この広告収入はすごい! その分、LEONで紹介されたグッズは“爆発的”に売れるそうです。高くていいもの、ではありますが、その明確なセグメンテーションと商品の見せ方は人をうならせます。ちなみに、岸田編集長は、雑誌に出るものを身につけるとのこと。ある日の岸田さんのベルトは20数万!!! やっぱり明確さが違います。


岸田さんがよく言うことばですが、「編集長の仕事は雑誌をビジネスとしてどう成立させるか」とのこと。“中身はよくても売れない、読まれない”、ってのはありえないわけです。ビジネスとして成立させるには、沢山売るか、費用を絞るか、広告とるかの3つくらいしか選択肢はないわけです。


取材して記事書いてると、取材先ったら、「だいたい真のジャーナリズムは・・・」な〜んて気楽な気持ちでおっしゃいます。だいたい私は、どこか空の彼方に“真のジャーナリズム”とやらがあるかどうかは知りませんが(こういうイデア信仰は持ち合わせません)、商売として成り立たない媒体は消え去るわけで、いかに読まれるものを作るかは書く側の一大責任。いかに自分が露出するかに腐心する人たちは、やっぱりわかんねぇだろぉなぁ・・・と思うのです。