新聞はいったいどこに向かっていくのか

インターネットやブログなどの普及によって誰もが容易に情報発信が可能になり、ジャーナリズムの牙城であった新聞が部数減少など大きな影響を受けている。
こうした中、経験豊かな二人のジャーナリストがインターネットによって新聞がどのように変容していくのか独自に調べ、刺激的な著書を刊行した。

時事通信社編集委員である湯川鶴章氏は『ネットは新聞を殺すのか 変貌するマスメディア』NTT出版、共著)を著し、元毎日新聞社取締役編集局長の歌川令三氏(東京財団特別研究員)は『新聞がなくなる日』草思社)を世に問うた。新聞はいったいどこに向かっていくのか、お二方に聞いた対談、その1です。 (日経から、4月3日公開、文/吉村克己


さらに・・・
湯川氏と歌川氏はともに新聞というメディアと、新聞記者という職業を限りなく愛している。だからこそ、新聞社は現状を直視して、生き残る最大の努力をしてほしいと訴える。
デジタルメディアの登場で新聞など既存のオールドメディアはどう変容するのか。デジタルメディアでジャーナリズムはどう変わっていくのか、対論その2、です。 (日経から、4月10日公開、文/吉村克己


テレビが登場した時、メディアとして影響を受けた(あおりを食った)のは、新聞でなくラジオ。同じように、インターネットはテレビではなく、新聞に来ている。変に悲観的になることはないものの、時間の問題として紙から電子媒体への収益構造を考えざるを得ない時期だと思います。湯川氏、歌川氏の議論はなかなか面白い。