同じことを繰り返したがるのは生物の基本的性質

quelo42006-10-19



下から続いて、自己啓発系、なるほどネタ。
なかなか人間は惰性から抜けられない。ましてや人間の組織を惰性から一歩引き離すのは至難の業。しかしまあ、その本性を整理して読ませてくれると、あらためて作戦を考えなきゃ、という思いになります。(「もうこれ以上の改善の余地はない」を疑う、NBOnline 2006年10月19日 木曜日、大橋 悦夫,佐々木正悟

 言い換えれば、身の回りで繰り返されているパターンを見抜き、習慣的に繰り返されているがゆえに見落とされている「手付かずの弱点」を克服する形で新たなパターンを作っているわけです。
 逆に言えば、「もうこれ以上の改善の余地はない」として勝ちパターン(と思い込んでいること)を繰り返している限りは、その弱点を見抜かれてひっくり返される可能性は十分にあると言えます。

まあ組織自体としては、そうまでして「勝ち抜か」なくても、そこそこやって行ければいい、というところもあるかと思いますが、マンネリ化に陥る個人としては、やる気がそがれ士気が下がると、ろくなことを考えつかないものです。おっつけ、刺激を求めて、酒、博打、女に走る、なんてことになりかねない、かな??
それはともかく、ここにあるように、マンネリ化を打破するために、わざわざ

同じ仕事が以前より早く終えることができるようになったら、以下のような課題を設定してみましょう。
・別のやり方でも同じスピードで終えられるかを試してみる
・自分以外でも同じスピードで終えられる方法を考えてみる
・もっと早く終えるにはどうすればいいかを考えてみる
・その仕事をする時間帯をいろいろと変えてみて、最適なタイミングを探ってみる
 ストップウォッチを使って作業時間を正確に記録していくと、例えば「前回より10分短縮できた!」というような目に見える達成感が得られます。「飽くなき挑戦」を続けることができるわけです。

なんて試みをしているということ、いやあ、恐れ入ります。


さて、後半部分の心理的解説が腑に落ちます。「圧倒的多数の人の脳は、前にやったとおりのことをしたい、という無意識の欲求がある」のだそうです。ちょっとくらい不便でも、慣れ親しんだものを繰り返したい、とのこと。
我が社を振り返るに、何でもリースで買う習性、これまさに慣性の法則。目に入るものに疑問符を付けていく、どう? こういうやり方?