5年前になかったものといえば・・・?

quelo42007-12-29



 「bpSPECIAL/ITマネジメント 鈴木貴博:5年前にはなかった新たな市場を探してみよう」というコラムがあります。

“癒し”の地位が向上したという変化は、やはりこの5年間で起きている1つの重大な現象である。
 5年前、エステやマッサージは肌を美しく保ち、疲れを取るための場所だった。現在ではアロマで“癒される”場所に取って代わられつつある。1日の汗を流すスパは、1日の疲れを“癒す”場所に変わりつつある。
 商品やサービスは5年前と大きな違いはないかもしれないが、そこで求められるものは、この5年間で確実に変わっている。そこで、「5年前には癒し市場はなかった」という冒頭の知見が意味を持ってくるのである。


 この話に続いて、ゲーム機「Wii」、ユーザー投稿型の動画サイト「ニコニコ動画」といった「5年前にはなかった商品」が出てきて、その背後にあるこの5年間の市場ニーズを「人恋しさの度合い」と読み解いています。


 こうした考え方のタネは実は、ボストン・コンサルティングのやり方にあるのだそうです。

 実は、この「5年前になかった新しいトレンドを探る」という話は、ボストン・コンサルティング・グループの創業者である故ブルース・ヘンダーソンが好んで使った“頭のゲーム”である。
 彼は、「1年間の世の中の変化を見分けるのは難しいが、5年のスパンで見れば世の中の変化はよく見える」と語っていた。だからコンサルタントは、5年前になかったもので今あるものが何なのかを見つける訓練を日ごろから怠らないほうがいい、というのである。
 だから今回のコラムを読んで、「鈴木貴博の仮説はくだらないな」で終わる人と、「オレの方がもっといい洞察ができるぞ」と次につなげる人では、後者の方が未来を見る力がより強くなっていくというわけだ。ちなみに、「ヘンダーソンの意見では」と付け加えておく。


 はたまた翻って、我らが宗教団体に於いて、5年前になかったものとは果たしてなんでしょう? ポジティブなものも、ネガティブな現象も、5年前には見られなかったものからこの先のことを考えるのはいいかも。頭の体操になります。