朝日夕刊、「こころのいま」



15〜17日と、朝日の夕刊、文化欄に「こころのいま−オウム事件から10年」という特集記事が出ています。自分探しとスピリチュアリティについて、修行信心を通じてピュアになりたいという欲求について、葬送儀礼の個人化について、といった内容。全体に、個人化が進み、ニーズに応えていない既成宗教教団の弱体化というトーンが続いています。そういう意味で、どこかで読んだ文章という印象もありますが、オウムの事件のころから各所を賑わしてきた「昔の名前」の人もいる反面、新しい研究者やライターの人もでています。


横浜のマンションでやっているお寺さんの話やら、東京で、真宗の代表者が集まって新しい布教について話し合ったりと、既成仏教の動きが幾つか紹介されていて面白い面がありますね。一方で、新宗教、新々宗教教団は出てきませんでしたね。葬儀に関して、(創価)学会はどういう役割を果たしているのか?なんて、不思議じゃありません? 少なくとも、朝日の記者の目から見て、宗教の動きの中で、これら教団の役割がそれほどでもない、と見えているんでしょうか。それがちょっと気になる記事でもありました。