最近の静かなオフィス・・・

IT Pro-Report 2006.01.31◆記者の眼◆「静かなオフィスに突然訪れる危機」から、我がケータイは写真の色違い（赤）ですが

　今から20年近く前，私が初めて経験した「会社」は，とても活気があるところだった。アルバイトとして勤務していた営業所では，社員が朝早くから出社し，現在の顧客や見込み顧客に電話をかけまくっていた。アポイントが取れると，次はプレゼンテーションに向けて深夜まで資料作り。期末ともなると山のように届いた契約書を経理担当者が処理していった。

そういえばそうだなぁ・・・と思い当たる節、ありません？　私もほぼ同年代で、20年前に初めてオフィスに入ったもの。そのころのオフィスは、確かに今と比べて「活気」があったように思います。でもみんな今元気がなくなっているわけではなく、オフィスで客と電話で怒鳴り合ったり、職場内でも、ケンケンがくがく議論をするというより、ヤバイ話題ほどメールで根回しをしたりもします。

この記事では、携帯電話で客と職場外で話すので電話が少ない、という話もありますが、職場外でも、さらに携帯メールでやりとりしているので、電車移動の間も、必死で携帯でメール打ってたりもします。だから何だ、っちゅうことはないのですが、この「記者の眼」のように、例えば誰かがピンチに陥っていても、メールでやっているとそれが仲間や上司に伝わりにくく、手助けするのが手遅れになりがち。また、話題によってはどんどん潜行していく危険性もあります。バブルを過ごした私たちの世代は、何か工夫しないと、このギャップにやられてしまう気がします。きっと下の世代は、もともとこうなので何も問題ないのでしょうが・・・