匿名的コミュニケーションの整理

quelo42006-03-06



nikkeibpメールの2006/03/06、夕刊に、渡辺 パコ「ビジネススタイル/エコ社会は、どこから来るの?〜読者と考える環境と未来:自転車をもっと活用するには?(後編2)」がでました。

ここまでの議論で出た意見を集約してみると、クルマからの代替を起こせるのかどうかが、これからのエコ社会を考えるときのひとつの視点になるのではないかと思います。
さて、そのうえで、自転車の利用が増えることで環境にはよいとして、自転車を使う人にとっては、利便性や健康面、また気持ちよさやスポーツ感覚など、メリットがたくさんあり、もっと使いたいという気持ちを持っている人もたくさんいることがわかりました。

確かに、自転車に乗り換えることで環境問題が解決できるかどうか、という問い自体が大事ではあるのですが、この前2回の議論<自転車をもっと活用するには?(前編) (2006/02/17)自転車をもっと活用するには?(後編1) (2006/02/23)>と続いて、「自転車に対する憎悪」的コメントが相次いだようで、元もとそういうムードがある中で、さらに、これがネット特有の匿名的コミュニケーションによって増幅されているきらいがあるんです。


そこでこの渡辺パコさん、「主な活動領域は、環境戦略、ベンチャービジネスのスタートアップ、ナレッジマネジメント、コーポレイトコミュニケーションなど。」だそうで、こうした議論の整理はもってのこいのようで、うまく問題点を整理し、テーマを深める為にあと何が必要かを上手に抽出しています。

(3)自転車は今でさえ、自転車を乗らない人の迷惑をかけている。これ以上増えてもらっては困る。
という議論が出てきます。そして、正直言って、これほどまでに自転車が嫌われているということを、今回改めて実感しました。
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自転車乗りと歩行者、自転車乗りとクルマ乗りの対立がなぜこれほど深いのか、自分自身のことを含めて、日本人の文化的な側面が背景にあるようです。たとえば、以下の3点が指摘できます。
(3a)人に迷惑をかけることは悪だという感覚
(3b)ルールを絶対視し、よりよいルールを作ろうという感覚が不足している点
(3c)コミュニケーションによって理解を深めようという意欲が不足している点

こうしたファシリテーターの役割、うちの職場なんかでも全く足りてない感じがします(もちろん、もっと些末な利害関係やプライドなどが邪魔をするわけですが)。だから何だか前に進んでいかないかなぁ。みなさんの組織はいかがなものでしょう。