会社でのうつ病対処

quelo42006-06-22



「【初級】部下の「心の病」への正しい対処法 第2回、うつ病の早期発見:理想的な部下ほど要注意」という日経の特集で、職場の上司として、心の病を抱える部下にどう接するべきか、「うつ」の場合について解説しています。

 うつ病は,早期発見が極めて重要である。何の兆候もなく突然発症することはまずない。日常の仕事でストレスが少しずつ蓄積する過程で,必ず何らかの兆候が表れる。兆候を上司が早期に発見して適切な対策を施せば,心の病を防げるだけではなく,治療が必要な場合でも職場復帰に要する期間を短くできる。

実感としてこの通りだと思います。また、ほんとにみんなが見落とすと最悪、自殺に結びつくことも容易だ、ということも言外にあると思います。
さらに、うつ病にかかりやすい人は「気の弱い人」ではなく、「最もうつ病になりやすい人は違う。それは,『まじめで責任感が強い人』である」、だそうです。よく働いてくれる部下をもつ上司は、その部下のうつに気をつけなければなりません。
さらに、「体の問題として受診を勧める」のが大事だとも強調しています。

 上司としては,うつ病にかかりやすいタイプとタイミングを把握したうえで,うつ病の兆候,つまり「普段と違う部下」に気付く必要がある。
 うつ病の兆候としては,「遅刻や休みが増える」,「仕事のクオリティが落ちる」,「身だしなみが多少だらしなくなる」,「話しかけたときの応対がおかしい」などがある。
 部下に何らかの兆候が表れた場合,何日か気に留めて様子を観察する。その状態が2週間続けば,上司としては,速やかな対処が必要になる。会社に産業医保健師,カウンセラーなどの産業保健スタッフがいる場合は,なるべく早く相談に行かせる。上司自身が産業保健スタッフと相談することも大切だ。産業保健スタッフが,精神科や心療内科などの専門医に診てもらうことが必要と判断した場合は,部下に受診させることになる。会社に産業保健スタッフがいない場合は,外部の専門医の受診を勧める。心の病ではなく,取り越し苦労になるかもしれないが,放っておいて悪化させることだけは絶対に避けたい。
 ただし自分がうつ病であることを認めたくないために,専門医の受診はもちろん,産業保健スタッフへの相談にすら強い抵抗を示す人もいる。こうした場合は,「きみはうつ病かもしれないから相談に行け」とストレートに言うよりも,「最近,やせたようだね」,「食欲がないようだけど」というように,「体の問題」として受診を勧めるとよい。

という感じ。
うつや統合失調、また各種の依存症など、どこの職場でも「ちょっと変わった人」くらいにしか思われてないと思いますが、変に特別視せずに、「病気」であることを本人も家族も会社も認めて、早期回復に向けて本人も、家族も、会社も、これは「病気なんだ」と認めることが第一歩です。


そういえば、取材関係で聞いた話で、精神科のお医者ですが、なかまの医師がうつになった時に言い出せないのだそうです。それだけ、「あなたはうつびょうです」とみみに