「一番厳しく業務をチェックしてくれるのはお客様や株主」


以下の記事は、いわゆる財務報告に関わる「日本版SOX法」に適合するために、社内体制をどう整備すべきか、という話ですが、ネットを介して情報開示して、顧客からのクレームを有効活用する、という手法、どこの組織にとっても有効だろうな、と思います。 ◆記者の眼◆「内部統制は「部屋の掃除」と同じ!?」ITPro Report 2006.07.28

 この(注:内部統制に関して、「いくら完ぺきな業務フローや情報システムを作り上げたとしても,それに沿って仕事をする社員が付いていけなければ意味がない」、という)問題に対する1つの解は,顧客や株主,取引先など外部の目を入れることだ。ネット専業証券大手であるカブドットコム証券の齋藤正勝社長は,「どこの企業でも,一番厳しく業務をチェックしてくれるのは,社内よりもお客様や株主だ。チェックしてもらうための枠組みを作るのが,内部統制のために本来やるべきことだ」と話す。


 顧客や株主にチェックしてもらうためには,情報開示(ディスクロージャー)が必要になる。実際,カブドットコム証券のWebサイトに行くと,財務情報だけではなく,システム障害の状況や,その月に顧客から届いた要望など,かなり詳細な情報を開示している。