グループダイナミズムの使い道

quelo42006-11-15



きょう、karposさんと話していて気づいたこと。
H神父は自分を核として、そのカリスマにみんなを引きつけることで癒しや救いをもたらしているような印象を与えているが、実は、緩やかにみんなが集まって互いに関わり合える「空間」を創造することで、H神父近くに集まった人々相互の交流自体が生むグループダイナミズムの中で、癒されたり成長したりしている、どうもそうらしい。お茶の間しかり、受付チームしかり、召命塾しかり。あくまで神父と信徒A、神父と信徒Bという、自分中心の人間関係の束にするのでなく、信徒が互いに関わるグループダイナミズムが生まれているという意味では、自己啓発セミナー的な要素を十分に生かしているんだなぁ。そういう形での「同伴」を実現していることも、彼の一つの強みだと思います。
<光の中で 光に向かって>


もう一つ気づいたことは、キリスト教の場合、理論が先に生み出されて、それを実践に援用することは稀で、だいたいは成功裏の実践がまずあって、それを神学が意味づけていくという作業が続く、ということのようです。これは、私の先生が言っていたことなのですが、新しい入信の講座にしても、基礎共同体にしても、具体的な教会生活上のニーズがあって、そのやり方が現実にぴったり合って、あっちでもこっちでも急速に発展したり成果を上げていくことで、その意義や根本精神などが組織的に神学化されていく、というのが、どうもいまでも変わらない道筋みたい。
入信についてのアプローチにしても、うまくいっている実践を調べ、集めていくことが肝要か、ですね。