「一人暮らし」が日本で最も標準的な世帯

quelo42006-11-23



いわゆる市場調査ネタですが、博報堂の人が書いた記事で、これからは独り暮らし世帯を中心に日本社会は回っていく、という10年後の姿が紹介されています。「最近、腹のたつことが多くはないですか? “新”日本モデルの台頭」NBOnline 2006年11月22日 水曜日、原田 曜平

 こうした状況は、社会問題や経済的なことだけが要因ではありません。「失われた10年」と呼ばれた1990年代に日本人の生活の“型”が崩れて、新しい “型”が生まれつつある。その過渡期を象徴する不安定な状況こそが、生活者を取り巻く閉塞感・不安感の大きな原因だと私は思っています。
 総務省が2005年に実施した国勢調査によれば、30代前半の未婚率は男性が47.7%、女性が32.6%。これは、バブルのにおいがし始めた20年前に比べると、実に男性で2倍強、女性で3倍強に跳ね上がっています。


 この比率から考えれば、きっと読者のみなさんの周囲にも、結婚しない30代がうようよといるはずです。何せ今の30代は人数が多い。年間の出生数が200万人を超えた団塊ジュニア(1971〜74年生まれ)がその世代の中核だからです。
 35歳で独身というのは、もはやそう珍しいことではありません。これは戦後の日本を象徴してきた「核家族」という言葉が、もう10年もすると死語になることを意味します。「一人暮らし」が日本で最も標準的な世帯の姿になるからです。

確かに、私のまわりの30代もかなり結婚してない。逆に、20代でさっさと結婚した人の方が多いですね。30代は、この人結婚考えてんのかなぁ、という人、多いですね。


つまり、「日本人にとっての人生という旅が『パッケージツアー』から『フリーツアー』へと変わったということです。定職に就き、結婚し、子供を育て、夫婦添い遂げる…。こうした旧来の人生の“型”は、もはや過去のものになりつつあります」というのです。この“型”が変わるということは、これまでの結婚、出産、子育て・・・といったライフプラン=幸福物語が通用しなくなることですね。だから、各個人は新しい「物語」を急速に必要とするはず。宗教関係者も、このニーズを満たしうるかどうか、明らかに、勝負のときです。