ケーブルテレビとネットの組み合わせ

quelo42007-11-23



 こういうことが、ライブドア堀江貴文さんのときに何度も言われましたが、アメリカの独立系メディアで、もうすでに進化している形が存在するんですね。ゴア前副大統領がやっているカレントTVというのがそれです(「ゴアは既存メディアに風穴を開けるか」シリコンバレー通信=瀧口 範子)。そもそも1990年代にインターネットを後押ししたのもゴアだし、この前の「不都合な真実」といい、ブッシュじゃなくてゴアだったら、と思いますね。9・11後にしても、ずいぶん違った地球になっていたことでしょう。


 さて内容、

 最近のカレントTVは、そこからすっかり様変わりしている。放映内容の3分の1を占めるのはユーザーが作ったコンテンツ。ケーブルテレビ局だけでなく、ウェブサイトも並行してパワーアップしている。ユーザーが作ったコンテンツに加えて、主要ニュースに対するビデオ・コメントを掲載し、それをユーザーの投票によって評価するというコーナーもある。Digg.comのビデオ版というところか。それにしても、ニュースがニュース自体であることを超えて、コメント、コメントへの投票……とどんどん枝葉を延ばしていく動きが加速化している。


 カレントTVでもう一つおもしろいのは、ユーザーが作る広告である。広告主が出した簡単な概要書に基づいて、ユーザーが広告ビデオを制作して投稿する仕組みだ。最近では、トヨタプリウスを恋人に見立ててほめまくる青年などが出ている。いかにもお金をかけずに制作したというふうな広告ばかりだが、ピカピカに磨き上げられた通常のテレビ広告などよりぐっと身を乗り出して見てしまう。ふ〜ん、ユーザーに広告を作らせるとは、なかなか頭がいい。ここからデビューする広告プロデューサーなども出てくることだろう。


 もちろん、これはTVとネットのメディア・ミックスですので、紙の新聞とは事情が違いますが、この、ニュースに対するコメントや読者評価、読者からの記事投稿については、ちょっとやってみたい!気がします。うちの技術さん、対応してくれるかなぁ。