毎日.jpから、広告がなくなっている!?

quelo42008-07-28



 ちょっと古い話ですが、大手でも、ネットを甘く見て、いい加減な記事を載せているとひどい目に遭う、という現実的怖い話です。「『毎日jp』が自社広告だらけに、ネット上に深いつめ跡残る」(小林 直樹=日経ネットマーケティング)2008/07/08

 毎日新聞社は英文サイト「毎日デイリーニューズ」(Mainichi Daily News)上のコーナー「WaiWai」で、「日本の女子高生はファーストフードで性的狂乱状態」など低俗な記事を長年にわたって配信し、ネット上で批判の声が上がっていた。同社は6月23日、同コーナーを中止・削除し、監督責任者や担当者らを処分すると発表したが、25日の株主総会で、それまでの常務デジタルメディア担当が社長に、同デジタルメディア局長も取締役に昇格する人事を可決・承認(27日に役員報酬の一部返上を発表)。これがネット上の炎上に油を注ぐ格好となり、毎日新聞社のほか、毎日新聞および毎日jpに広告を載せている大口の広告主へも抗議、問い合わせが電話やメールで寄せられることとなった。


 なかなか、一般人にはよく把握しきれないようなディープな怠業だと思いますが、どうせネットユーザーなんてしれている、と高をくくったのでしょうか、会社全体に波及するような、広告撤退を引き起こしたようです。

 ヤフー広報は「個別のパートナー企業の広告配信状況について公にはコメントできない」と回答を避けたが、広告主企業がネットユーザーから抗議を受けていることをヤフーやメディアレップに伝えたことで、毎日jpへの広告配信を一時的に停止する判断を下したもようだ。
 影響はアド・ネットワーク経由の広告だけにとどまらない。これからピークを迎えるお中元商戦に向けて企画していた「お中元特集」ページは、出店企業が次々と撤収したことで、商戦本番前の7月4日に閉鎖に追い込まれた。
 また、ポータルサイト「goo」の子供向けポータル「キッズgoo」では「全国版の新聞」のディレクトリから、毎日jpが一時的に削除された。gooを運営するNTTレゾナントの広報は、「キッズgooは子供向けのページのため、(不適切な記事の配信元にリンクを張ることは)相応しくないと判断した」と説明する。


 新聞からネットへ向かう広告出稿数の異動が最も激しいと見られている中日経広告研究所ほか、PDF「広告主のモバイル広告利用動向調査」2008年6月2日、ネットの方で広告主に総スカンを食らったら、とてもじゃないけどやっていけない。ネットの読者を甘く見ると、急激な事態を招く、といういい(悪い?)例だと思います。よく覚えておかないと。