iPhoneで、ついに弊紙も記事の切り売りができる!?!?

quelo42009-06-23



 iPhone の OSが3.0になりました。そこで、いろんな改良点がある中で、アプリの販売方法が多様になっていることが話題になっています。これまでは、App Storeで買うソフトは、1回の買い切りだったのですが、これからは毎月○円、というような課金方法も可能なようで。(「アップルが放つソフト拡充策 グーグルも参入、メディア・通信を巻き込み地殻変動」広岡 延隆(日経ビジネス記者)、小笠原 啓(日経ビジネス記者)
 そうなると、定期刊行物などが売れるようになります。
 私が思うに、iTunes Music Storeの凄いところは、1曲150円でも課金可能なところ。ネットショッピングでも、これだけ少額の買い物ができるところは、そうほかにないんじゃないかなあ(大きな手数料を払えば別ですけど、それじゃあ、ほんとに150円にならなくなるので)。
 この課金のシステムの上に乗れば、新聞のネット購読の可能性は高まると思われ、グーグルも同じ路線で対抗しており、ついに動くタイミングになってきたのではないかと思います。

 これまで国内大手メディアの参入例は、産経新聞が紙面を丸ごと配信する無料アプリを提供したり、講談社クーリエ・ジャポンが誌面を有料配信している程度だった。
 OS 3.0では課金の主導権をコンテンツの提供者に移して、この問題を解消することを狙う。「アプリ内課金」という仕組みだ。一度アプリをダウンロードしてもらえば、追加販売がしやすくなる。


 例えば新聞や雑誌のアプリなら年間購読など複数コンテンツのまとめ売りや記事ごとのばら売り、ゲームならアイテム追加ができる。ビジネスモデルは変わり、コンテンツを追加配信するタイミングも発行元の意のままだ。
 クーリエ ジャポンの古賀義章編集長は「これまでも採算は合っていた。iPhoneクーリエ・ジャポンの存在を知った読者が、実際の雑誌を購入するケースもあった」と言う。同雑誌がiPhoneで読めるアプリを開発したボイジャーの萩野正昭社長は「OS 3.0には早期に対応したい。メディアやコンテンツ会社が本格的に配信で収益を上げられるようになる」と語る。
 産経新聞アプリを作ったヤッパの伊藤正裕社長も「アプリ内課金以外も多くの機能が追加された。動画を使い地図とメールを連動した広告など、携帯端末ならではの活用方法も有望だ」と期待を寄せる。


 アプリの機能が上がれば端末の魅力が高まり、さらなる拡販につながるサイクルこそがアップルの狙い。これまでアプリに二の足を踏んでいたメディアやコンテンツ各社にも参入を促す魅力的な選択肢を提示し、このサイクルを加速させる。