“マシ”な民主党

quelo42009-07-02



 確かに、民主党がどんなでも、いまの自民党よりは相当マシ、な感じ。タカ派的、企業寄りの論考の著者だが、今や、右から見ても左から見ても、自民党は内輪もめしかしてなくて、見るに堪えないところに来ている。(財部誠一の「ビジネス立体思考」「液状化する自民党が日本の空洞化を推進する」2009年7月1日)

 ついに自民党液状化現象を起こすまでに堕ちてしまった。
 国民の審判を仰ぐことなしに安倍、福田、麻生と首相のクビを三度すげかえるという民主主義の自殺行為を繰り返しただけでは飽き足らず、いままた「麻生降ろし」が自民党内から噴出している。 「貧すれば鈍する」とは言うものの、ここまで醜態をさらしてくると、民主党政権担当能力があるかないかを議論するモチベーションすら消え失せてきた。


液状化した自民党よりは民主党の方がまし
 なぜなら民主党がどれほど政権担当能力を欠いていたとしても、衆参のねじれを引きずったまま、完全液状化した自民党が政権を担うよりはよほどましだろう。どれほどひどい政権が誕生してもいまの麻生政権よりひどいことにはなりえない。
 国の経済が沈没しているというのに、いまの自民党は選挙目当ての政局にしか関心を持てないようだ。しかも、その手前勝手な政局を解散によって終わらせることもできずにここまで引っ張ってきてしまった。解散総選挙がいつなのか、ここに至ってはもうそんなことはどうでもいい。マスコミは自民党と一緒になって連日大騒ぎをしているが、7月でも8月でも9月でも「どうぞご自由に」というのが多くの国民の偽らざる思いだろう。
 まるで今の日本は篤姫や竜馬が活躍した幕末と変わらない。国際情勢に疎い幕府が日本という村社会の中での既得権に拘泥した姿が、いまの日本にそのまま重なる。時々刻々と変化し続ける国際情勢に政治家と官僚はまったく無知・無関心だ。

 村上龍なんかもよく言ってることですが、グローバル化された世界にさらされた日本において、以下の「政治家、官僚、メディア(日本語が障壁になるから)」こそが、国際競争にさらされないで長らえている人たち、しかし国内的にはその影響力が異様に大きい、という状況が続いています。

進む国益の海外流出
 国際競争にさらされたことのない政治家と官僚とマスメディア。このドメスティック3兄弟が日本人をミスリードしている。